バレエが芸術だと感じるポイント!

「舞踊とバレエについての手紙」は必読書

ジャン・ジョルジュ・ノヴェールが1760年に書きおろした『舞踊とバレエについての手紙』は、美学書として世阿弥の名著「風姿花伝」に匹敵する名著です。

編者の翻訳で冨山房晝店から出版されているので、ぜひ通読をおすすめしたいが、そのサワリを六ヶ条だけここにあげてみます。

①舞踊は絵画とおなじように、自然によってインスパイヤされなければならない。

②振付者は、画家とおなじ手法で作品構成をすすめてゆくべきだ。

③無意味な動きはバレエの堕落を意味する。

④演劇性と風習が息づく、動く絵画となったとき、そのバレエの構成は成功したといえる。

⑤バレエは言葉のない肉体だけのドラマであり、ドラマの規則はそのままバレエに適用される。

⑥バレエは口実は目的でなく、劇的なアイデアを表現する手段であるべきだ。この点に注意すればバレエをより深く、近く見られることうけあいである。

照明マンにこそスポットライトを当てよ!

バレエにおける照明は、本来太陽や月の代用品である。場面につれて刻々と変化する光を表現するのが照明係の腕の見せどころです。

例えば直射日光下では10万ルクス、満月は
0.2ルクスということになる。その客席の中央席から見ることを基準にして計算されている。この意味からも、バレエ鑑賞の特等席はまん中だと言われます。

日本における照明技術の進歩はこのところ目ざましいものがある。ところがわが国の批評家たちは、少しもこの点に触れる気配がない。

作品の善し悪しに大きな影響力をもつ舞台照明にも、スポットライトを当てながらバレエを楽しんで欲しいと思います。

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